アビスパが積み重ねる大切な無形の価値 |サイコスポーツ株式会社

アビスパが積み重ねる大切な無形の価値

『スポーツで、もっと、幸せな国へ』というスローガンを掲げたJリーグ百年構想。それは『地域に根差したスポーツクラブ』を核としたスポーツ文化の振興活動です。

  • あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
  • サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
  • 『観る』『する』『参加する』。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

私はブラインドサッカーを通して、百年構想の実現に向けて奔走するアビスパ福岡と10年間共にしてきました。そのアビスパ福岡の経営危機報道。

アビスパ福岡の協力を得て開催された視覚障害者サッカーチャリティーイベント。その収益金で九州初の視覚障害者サッカー(以下、ブラインドサッカー)、ラッキーストライカーズ福岡が誕生しました。チームづくりから選手達への指導だけでなく、健常者との交流や体験会などその活動は着々と地域に広がりをみせています。日本選手権準優勝という結果を出して以降、強豪チームとして認知されるまでになりました。アビスパなしでは今のラッキーストライカーズはありません。

先日、選手たちから『今こそアビスパへの感謝の気持ちを発信したい』と申し出を受けました。選手達の声を聞いてください。

記事によればスポンサー収入の大幅減が大きな原因とのこと。スポーツへの投資を評価するものさしや企業が投資しにくい仕組みは日本スポーツの発展における大きな阻害要因の一つ。企業側からすれば費用対効果の検証が難しいことは否めません。1995年から文部科学省が取り組むスポーツ振興施策『総合型地域スポーツクラブ』の評価をみても、施設数や参加人数、イベント開催数などカウントできるものに偏っている点をみれば理解できます。しかしながら選手達の映像をみてもらえばわかるように、カウントできない部分にあるスポーツの価値。それは無形の価値です。この無形の価値を表現し社会に発信すること、そして無形の価値を評価・検証できる企業。我々の大きな課題だと思います。

私がブラインドサッカーのチャリティーイベントを開催することを思い立った時、まず行政をはじめ関連機関に足を運びました。結果はすべて門前払いです。最初に話を聞いてくれたのが現在の下田専務であり、開催を実現させてくれたアビスパ福岡です。福岡で初めて開催された日本選手権では、大塚社長をはじめクラブの多くの方が応援にかけつけてくれました。そして何よりホームタウンのコーチ陣。彼らの指導力によって、多くの視覚障害者がサッカーの楽しさを知り、障害を越えて自分を表現する場をつくりあげてきたのです。私は九州ブラインドサッカー協会の代表として、もっともっと社会にむけてこの『無形の価値』を発信していかなければならないと感じた次第です。それが地域に根差したクラブづくりを目指す一員としての行動だと考えています。


先日、『田毎の月』を題材にした記事(10月20日付日経新聞朝刊)をアビスパと重ねて何度も読み返しました。田毎の月とは、山間の農村に並ぶ棚田の一枚一枚に月が浮かび上がるさまをいいます。サイズや形はバラバラだが、美しく整った棚田。月夜の際、すべての田に同時に月が映るわけではなく、散策する人を追いかけて次々と現れるのが田毎の月。この田毎の月こそアビスパ福岡のホームタウン活動だと。記事はこう結んでいます。『棚田は(中略)人間の知恵。(中略)弱いから守るのではなく、さらに技を磨き、強みと詩情を放つ日本の棚田をみたい』。

ラッキーストライカーズ福岡の選手達は、『僕たちもサポーターの人たちと一緒に街頭で協力を呼びかけたい』と言ってきました。次節徳島戦の前日、ラッキーストライカーズ福岡みんなで街に立つ予定です。

愛するアビスパを共にいつまでも!!